十五夜と対で見る十三夜って、どんな月?

(かん) ():令和5(2023)年 10月8日

陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也 [暦便覧]

◇寒露の気候は?

朝露が冷たい外気にさらされて凍ると霜が下りるが、その直前の時季、もしくは、その露のことを寒露という。日中は、真夏の暑さもやわらぎ、過ごしやすいが、朝晩冷える。

秋の長雨が終わり本格的な秋の始まりで紅葉の準備に入り、五穀の収穫も本格的になる頃。衣替えに適する。燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される時期でもある。

この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなり、夜には月も美しく輝いて見える。寒露の頃になったら、空を見上げてみてはいかがでしょう。これまでと違った、秋の清々しさと趣を感じる空に出会えるのでは?

◇寒露の動植物・自然現象などは?

・ななかまど……山で見かけることも、北国の街路樹として出会うこともある、ななかまど。初夏に枝先に白い小花を咲かせ、秋には紅葉し、真っ赤な丸い実が房になって実る。雪の降る頃には、白に赤い実の色が際立つ。七度(かまど)に入れても燃え残るほど、燃えにくい木のたとえから、その名がついたという。

真鶴(まなづる)……冬になると、中国の北の地方やモンゴルから日本へ渡ってくる真鶴。頭からのど、首の後ろにかけて白い羽毛でおおわれ、翼を広げると2メートルほどになる。

(かり)(わた)し……晩秋、雁が海を越えて渡ってくるころに吹く北風が、雁渡し。また青北風(あおきた)とも呼ばれる。灰がかった曇り空と、冷たい北の海の間を、渡り鳥が群れをなして飛んでくる姿には、その懸命さにハッとさせられる時がある。遠くシベリアなどから海を越えてやってくる雁が方向を見失わないのは、太陽や北極星の位置を指針に飛んでいるため。Ⅴ字形の列をなして飛ぶ姿は「雁行(がんこう)」という。こうすることで浮力が働き、後続の鳥たちの負荷が軽減。そして先頭の鳥が疲れたら交代し、集団で協力しながら長い旅路を渡ってくる。

・蟋蟀……昔はこおろぎのことをきりぎりすといっていたそうで、この候の「蟋蟀(きりぎりす)」は、こおろぎか、きりぎりすか?諸説ありどちらとも定かではないようなのだ。こおろぎの「リーりーりー」と鈴のような鳴き声の風情は、早くも万葉集に歌われていたとか。また、きりぎりすは別名を機織り虫と呼ばれている。由来は、鳴く声が「ギーッチョン、ギーッチョン」と機織りのように聞こえるから。哀愁漂う虫の音が、晩秋の深まる夜を感じさせてくれる。

釣瓶(つるべ)()とし……秋が深まり、日が傾いてきたかなと思うと、あっという間に空が茜に染まり、日が沈んでしまう。釣瓶落としとは、そんな秋の夕暮れをいうことば。釣瓶とは、井戸から水を汲み上げる滑車を使った(おけ)のことだが、日の沈む早さを、井戸の底へ釣瓶がサーッと落ちていくようすにたとえている。公園で遊んでいる子どもたちが、一散に家へ帰った幼い日の記憶に重なるように、真っ赤な夕焼けには胸を締めつけるほろ苦さが。

菊晴(きくば)れ……菊の花の咲くころに青空が晴れ渡ることを、菊晴れという。菊は仙人の住むあたりに咲く花とされて長寿を願う儀式にも使われていたそう。気持ちよく晴れた秋空は、それだけで心身が健やかな一日を過ごせそう。

[参考:日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―]

[参考:絵で楽しむ日本人として知っておきたい二十四節気と七十二候]

◇寒露の食べ物は?

・しめじ……「香り松茸、味しめじ」のことば通り、しめじは旨味に満ちている。ほんしめじは、広葉樹やアカマツなどの林に自生する野生種のこと。よく出回っているのは、ぶなしめじで種類が違う。また、しめじの名前でお店に並ぶものはほとんどが、ひらたけの一種。野越あふれる、ほんしめじは、年々稀少になっているとか。ほんしめじの旬は9月から10月。

・栗……日本にかぎらず古来より栗は身近な食物だった。旬は9月から10月。多く出回っているのはニホングリ。また、天津甘栗のチュウゴクグリや、マロングラッセに使われるヨーロッパグリなどがある。栗に含まれるビタミンⅭは、豊富なでんぷん質に守られて、加熱してもこわれにくいそう。鶏肉や里芋と食べると、疲労回復によい。

・とんぶり……秋田県北部(大舘市)の特産品で、(ほうき)(ぐさ)(コキア)の実を加工したもの。見た目とプチプチとした食感から「畑のキャビア」、海外では「マウンテンキャビア」などとも呼ばれ、人気。昔から強壮、利尿の効果があると言われている。山芋、や納豆、大根おろしと混ぜて。旬は10月から11月。

(かき)……「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど栄養豊富な柿。ビタミンCを多く含み、かぜの予防にひと役買う。また、二日酔いにいいともいうが、渋味のもとのタンニンがアルコールを分解してくれるおかげだ。旬は10月から11月。ヘタに張りがあって、皮に張りついているものが新鮮。

・ししゃも……産卵期の10月が旬のししゃも。漢字で柳葉魚と書くのは、柳の葉がししゃもになったというアイヌの伝説からだそう。一般に出回っているのは干物だが、旬のししゃもは刺身も美味。魚市場では、カラフトシシャモと区別して、本ししゃもと呼ぶことも。

・はたはた……秋田の郷土料理に欠かせない魚が、はたはただ。白身には旨味があり、ぶりこと呼ばれる卵にはコクがあって、口の中でプチプチとした食感が広がる。旬は、ぶりこを持ちはじめる10月。はたはたを塩漬けにして発酵させた魚醤(ぎょしょう)は、しょっつるといって、鍋のだしをはじめ勝利の調味料として活躍する。

(さば)……塩焼き、みそ煮、しめ鯖、刺身……。脂ののった鯖は、味わい方もさまざま。秋鯖と呼ばれる通り、旬は秋から冬にかけて。国産の(ま)(さば)は稀少で、お店に並ぶのは多くがタイセイヨウサバだそう。青魚の王さまといわれるほどで、脳の活性化に有効なDHAや、血液をさらさらにしてくれるDPAなどが群を抜いて多く、ビタミン、タウリン、鉄分など栄養素が豊富だ。傷みやすいので、選ぶときは実が硬く、青光りしている新鮮なものを。

[参考:日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―]

◇季節のことば [茶道手帳 令和5年版]

豊穣(ほうじょう)   穂波(ほなみ)   神楽(かぐら)   (つの)(きり)   夜長(よなが)   (みの)(むし)   嵐山(あらしやま)   薄紅葉(うすもみじ)  (あき)時雨(しぐれ)   ()(まもり)

◇季節を感じてみよう

・菊と御九日(おくんち)……9月9日の重陽の節句は、菊の節句だが、新暦のころはまだ菊は花を咲かせない。それが、旧暦の9月9日ごろになると、開花の時期を迎える。たとえば、新暦からひと月遅れの10月9日ごろに長崎の諏訪神社で催されるのは、長崎くんちという御九日の祭。男手が数人がかりで大きな傘鉾の龍を舞わせる(じゃ)踊りや御座(ござ)(せん)(ひき)(もの)などを晴れ晴れしく披露する。菊の見ごろに、秋の収穫を祝う祭が各地で行われるのは古来からあるこの季節のならわしだ。

(きく)(まくら)……旧暦9月9日の、重陽の日に摘んだ菊の花びらを、乾かして詰め物にし、菊枕にする。菊の香り漂う寝心地に、恋する人が夢に現れるともいわれ、女性から男性に贈られたそう。漢方では解熱に用いる菊は、邪気を祓い、長寿を得るとされている。

十三夜(じゅうさんや)(後の月見)……旧暦九月十三夜(現在の10月中旬))は後の月、豆名月、栗名月と呼ばれている。八月の十五夜と対にしてお月見をするのは日本独自の風習。完全な満月よりも、少し欠けた月の趣を美しいとする日本人の感性が伺える。八月十五夜だけで、この十三夜の月見をしないことを「片見月」や「片月見」」といい、避けた方がよいとされることもあった。各地方でそれぞれのかたちがあったが、最近は十三夜の月見をする人は少なくなっている。十五夜よりも十三夜の方が晴れることが多いそうなので、十三夜も眺めてみてはいかがでしょう?

・スポーツの日……1964年の東京オリンピック開会式が行われた日として、10月10日が体育の日だったが、2000年より10月の第2月曜日をスポーツの日と定めた。スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う、国民の祝日。

・こも巻き……松に(ワラを編んだ)むしろを「腹巻き」のようにして、マツカレハの幼虫(害虫)を誘い込む「ワナ」にするが「こも」に獲れるのは益虫ばかり。樹木を大切にする「心」おもてなしとして伝承される、この時期の風物詩だ。

神嘗祭(かんなめさい)……御装束(おんしょうぞく)も祭具一新され、五穀豊穣に感謝し、その年とれた米の初穂を(あま)(てらす)大御神(おおみかみ)に奉る伊勢神宮の中でも重要な祭りで、神嘗正月とも呼ばれる神嘗祭。神嘗とは、神の(あえ)から来たことばとか。(あえ)とは、食事でもてなすという意味。

鞍馬(くらま)の火祭……かがり火を焚いた街中を、松明を持って練り歩く京都の由岐(ゆき)神社の例祭が、鞍馬の火祭。平安時代に、由岐明神が京都御所から鞍馬へ遷されたとき、道々に鴨川の葦をかがり火としたことから始まったそう。サイレイヤ、サイリョというかけ声は「祭礼や、祭礼」の意味とか。持ち寄られた松明は、最後に鞍馬寺の山門前にひしめき合う。毎年10月22日。

[参考:日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―]

[参考:日本のしきたり和のこころ ―歳時記に込められた知恵とたしなみ―]

[参考:絵で楽しむ日本人として知っておきたい二十四節気と七十二候]

★ 児童厚生員 はがてぃ のおすすめあそび♪【季節感のないものもあるよ】★

◆おすすめのあそび

◇ お手玉……1人以上。

◦歴史

 お手玉の遊び方は、『振り技』(ゆり玉)といって、何個かのお手玉を手でゆりあげて(上にあげて)遊ぶ方法と『拾い技』(よせ玉)といわれるもので、奇数のお手玉を床にまき、そのうちの(親玉)をゆりあげながら、残りのお手玉を寄せ集めたり、手でつくったトンネルをくぐらせたりする遊び方の大きく二つに分けることができる。

お手玉は紀元前5世紀にリディアで誕生したとされ、その後、ギリシャを経てヨーロッパ各地へ、シルクロードを経てアジアへと伝播してきた。日本でのお手玉は、布製の袋に小豆や大豆、乾燥トウモロコシ、数珠玉などを入れていた。近年は虫食いやカビの心配のないプラスチック製のペレットが用いられるようになった。

◦遊び方

片手でも両手でも1個から、様々な遊びができる。お手玉に使う生地の色(着物の端切れなど)がカラフルで目に心地よく、お手玉の中の素材によって手に伝わる温度や触感が異なり、持った時の音の違いも感じられる。

わらべ歌などを歌いながらリズムよく楽しく遊ぶことで、脳の働きがよくなり、認知症対策にも良いとされている。

「両手投げ3個ゆり」は、たえず2個を空中に浮いた状態にしておく、いわゆるジャグリング。目をいつも一番上に上がっているお手玉から目を放さないのがコツとのこと。

※お手玉級位(10級から1級まで)・段位(初段から6段まで)認定、師範代の称号があり、個人・団体競技もある。(日本のお手玉の会)

[参考:tokyootedama.jp]

◆おすすめボードゲーム(カードゲーム)

◇ コリドール……2・4人推奨(3人も可)。対象年齢 6 歳以上。プレイ時間約 15 分。

◦フランス発のアブストラクトゲーム。コリドールは壁を作って相手のコマを妨害しつつ、自分のコマを相手よりも早くスタート地点とは反対側のゴールに到達させるゲーム。相手を妨害しながら壁を作っていくことで、何もない更地が迷路の様にしていき、自分に有利な形を作っていくことで勝利を目指す。ル―ルは単純だが自由度が高い奥深い戦略を楽しめる。

<ゲームセット>

プレイヤーはコマを、それぞれ4辺の真ん中にセットする。また妨害用の壁を2人プレイなら10枚ずつ、4人プレイなら5枚ずつ(3人なら6枚ずつ)受け取る。


<勝敗条件>

向かい側の列までコマが到達すれば勝利。真ん中でも端でも、向かい側の端の列に到達すればOK。

<ルール>

プレイヤーは手番中に次のどちらかを行う事ができる。

①コマを1マス分動かす

②壁を設置する
この壁を乗り越えて移動することは出来ない。横向きでマス目に合わせて設置する。また壁の設置には一つ重要な条件があり、自分または相手プレイヤーがゴール出来ない様になる壁を設置することは出来ない。

※隣に相手のコマがある場合

この場合、相手のコマの横側に飛び越えて相手の後ろ側まで移動する事ができる。(実質2マス進める)

しかし相手のコマの先に壁がある場合、相手の右か左に飛び越えて移動する事が出来る。

なお4人プレイの場合は画像の様に2体以上並ぶ事がある。この場合、2体を飛び越えて進む事は出来ない。

*ちなみにコリドールとコリドールミニのルールは同じ。コンポーネントが豪華か否かの違いなので、特にコンポーネントへのこだわりが無ければミニの方で十分楽しめるのでコスパが良い。

<ポイント>

単純で奥深い立体四目並べやチェス、ブロックスの様な戦略ゲームが好きな方にはオススメ!

コリドールはシンプルだが奥深く、大人も子供も夢中になれるゲーム。インストも簡単、プレイ時間も短く、2人で十分楽しく最大4人で遊べる非常に使い勝手の良いゲームなので、ボドゲ好きなら一家に一つ買っても腐らないオススメできるゲームだ。ただ、複数のプレイでは、相手の進路を阻む際、1人に妨害が集中して不公平が起きないようチーム戦にするなど工夫して遊ぼう。

[参考:bodoge-intl.com]

◆おすすめのぬりえ

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