小春日和って、どんな日?

(しょう) (せつ):令和5(2023)年 11月22日

冷ゆるがゆえに雨も雪となりてくだるが故なり [暦便覧]

小雪(しょうせつ)の気候は?

陽射しは弱まり冷え込みが厳しくなる、木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。空に陽気もなくなり、虹も見かけなくなる。わずかながら雪が降り始め、本格的な冬の到来がすぐそこに感じられる時季。寒い地方では雪が山の頂を覆い始める。

小雪(しょうせつ)の動植物・自然現象などは?

・橘……古くから日本に自生していた常緑の木。国内の柑橘系で唯一の野生種とされている。古事記や日本書紀において、不老不死の実、と非時香果(ひとじくのかくのこのみ)として登場するのが橘ともいわれ、冬でも葉があおあおとして、まばゆい黄色の実をつけることから、古の人には、枯れることを知らない永遠の象徴のように映ったのかもしれない。

・やつで……江戸時代には庭木として植えられたという、やつで。7つから9つほどに分かれた葉先を、縁起のいい8と数えて八手(やつで)と名づけたとか。別名を、天狗(てんぐ)()団扇(うちわ)といい、厄除けに用いられることもあった。初冬に花びらが5つの白い小花が玉のように群れ咲く。

()(いばら)……5月から6月ごろに香りのいい白い花を咲かせた後、晩秋から初冬のころ、野茨は小ぶりで光沢のある赤い実をつける。実は果実酒にも乾燥させて便秘や利尿作用の薬にも使われている。

・かわせみ……「渓流の宝石」と呼ばれ、また「翡翠(ひすい)」と書いてかわせみと読ませるほど、その美しい姿は人の心を魅了する。サーッと水に飛び込み、くちばしで小魚や虫を捕まえる。繁殖期には雄が雌にえさを捧げてプロポーズする習性も。印象的な青い鳥の姿は、構造色といって、光の加減で青く見えるのだそう。爽やかな夏の渓流にも映える鳥だが、白い雪の舞う中を飛ぶ情景に、かわせみの美しさが際立つ。

・小春日和……旧暦10月のことを小春といって、新暦では11月か12月上旬にあたるころ、それまでの寒さが打って変わって、穏やかな日射しに包まれた陽気になるときがある。そんな日を小春日和というが、何日か暖かい日が続くと、春の花が勘違いして、咲き出すことも。小春日和の早咲きは、帰り花や忘れ花、狂い咲きなどといわれる。

・木枯らし……北風、木枯らし、(から)っ風。初冬に吹く冷たい風は、木の葉を吹き飛ばしてしまう。葉を落とした幹と枝だけの冬木立(ふゆこだち)は、いかにも寒そうな冬景色。また、山を越えて吹きつけてくる空っ風は、冷気を帯びた冷たく強い風。とくに群馬は上州の空っ風が有名。

小雪(しょうせつ)の食べ物は?

・りんご……「一日一個のりんごで、医者いらず」というほど、りんごは栄養がいっぱい。カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンC……。そのうえ、甘い蜜に満ちて、しゃきっという歯ごたえも小気味よい果物だ。皮にはペクチンやポリフェノールを含んでいる。旬は秋から冬。

・白菜……冬の鍋は、白菜がないとはじまらないくらいかかせない食材。霜にあたると葉の糖分が増し、おいしさが深まるとか。やや冷涼な土地を好んで育つ。水溶性の栄養素を含み、寄せ鍋などにも最適。おじやで締めくくって、栄養がしみ出たスープを余さずにいただきたいものだ。旬は11月から2月。

・かます……「かますの一升飯」ということばがあり、かますの塩焼きが一尾あれば一升のごはんを食べられるというほど、その塩焼きは定番だ。産卵の前後を除けばいつでも美味だが、特においしい旬は脂がたっぷりのった大物がとれる秋から冬。刺身や鮓締めも美味だ。

・ぼら……ぼらはもともと子どものお食い初めや神事、祭事のときに用いられた、めでたい魚。日本人の生活に深い関りを持ってきた。旬は秋から冬。成長につれて名前が変わる出世魚で、小さなものから順に、はく、すばしり、おぼこ、いな、ぼら、とど。ぼらの卵巣が、長崎名物のからすみだ。

◇季節のことば [茶道手帳 令和5年版]

千秋楽(せんしゅうらく)   (やま)(ねむ)る   (うら)千鳥(ちどり)   氷魚(ひお)   (ふゆ)(がすみ)   鉢叩(はちたたき)   (かん)山路(ざんじ)   (いて)(ちょう)  師走(しわす)

◇季節を感じてみよう

・世界子供の日……1954年、国連によって世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として、11月20日を「世界子どもの日」と制定された。

毎年11月20日には、子どもの権利の認識向上と子どもの福祉の向上を目的として、世界中で子どもたちが主体となって参加する催しが行われている。子どもに関わるすべての人が、子どもの権利条約にうたわれている権利の実現に向けて取り組むことはもちろん、子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学び、声を上げていくことが大切だ。

・イイ夫婦の日……1985年政府が経済対策会議で、11月を「ゆとりの創造月間」として提唱。

1988年、旧(財)余暇開発センター(現在の、(財)日本生産性本部)が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提唱。

・勤労感謝の日(11/23)……もともと、秋の収穫に感謝を捧げる「新嘗祭」の日だった。新嘗祭とは、(一説には、飛鳥時代からある行事で)今でも宮中や伊勢神宮で行われている。その年に収穫された新米や新酒を天地の神さまに捧げ、天皇も召し上がる行事だった。それが、勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝し合う日となった。

・てぶくろの日(11/23)……これから寒くなってくる時期なので、手がかじかまないようにと、昭和56年(1981年)に勤労感謝の日をてぶくろの日に決めたそう。冬の外出にはかかせないマフラーとてぶくろ、お気に入りがあると出かけるのも楽しくなる。お仕事をされている家族などへ感謝を込めて、手袋をプレゼントするのも良いかもしれない。

・ひょうたん祭り……頭には巨大なひょうたんを冠り、足には3尺5寸(約1メートル10センチ)のおおわらじを履いたひょうたん様が、まちを練り歩いては人々に御神酒をふるまう不思議な祭。ひょうたん祭りは、大分県千歳町の柴山八幡神社で12月4日に行われる。けれども肝心のひょうたん様がたんまりお酒を飲んでよっぱらっているために、周りの人が手助けをしながらまちをめぐって行くのだとか。

・あえのこと……田の神さまにその年の収穫を感謝し、翌年の豊年を祈る祭が、12月5日ごろ奥能登で行われる、あえのこと。「(あえ)」はごちそう、「こと」は祭を意味する。紋付袴の正装で、家の主人が田の神さまを苗代(なわしろ)(だ)から家へ案内し、ごちそうやお風呂でもてなす。そして翌年まで神様に家にいてもらい、2月9日に田の神送りといって、元の田へお送りする。

[参考:日本の七十二候を楽しむ/日本のしきたり和のこころ]

★ 児童厚生員 はがてぃ のおすすめあそび♪【季節感のないものもあるよ】★

◆おすすめのあそび

◇ドミノ(倒し)

ドミノ倒しは、おもちゃの中でもとても楽しい遊びの一つ。

一般的に知られているのは、小さな長方形のドミノ(牌)を並べていき、最初のドミノを倒すと次々に倒れていく遊び方。

日本では将棋の駒を使う将棋倒しの代わりとして紹介された結果、「ドミノ」といえばドミノ倒し用の道具、あるいはドミノ倒しそのものと思われることが多く、「日本ドミノ協会」もドミノ倒しの競技者による団体である。最近では目の刻まれていない、ドミノ倒し専用の牌も発売されている。

ドミノは、推察力、思考力、空間認知能力、知力、精神力、忍耐力が身につく知育玩具として人気が高い。慎重にドミノを配置することで、自分の手先の動かし方をコントロールする力が育つのに優れている。また、子どもが集中して取り組める遊びは、たくさん脳を働かせることができるので、良い刺激になる。なぜなら、ドミノのなかには、いろんな色、カタチ、仕掛けがあるので、子どもの年齢に合わせて選ぶことで、楽しみながら子どもが持つ幅広い力を養うこともできるからだ。

ドミノ牌には、ドミール倒し以外に、積み木のように積み上げて城などを築いたり、ブロック・ゲーム、ドロー・ゲーム、カンテットなどの遊び方がある。

[参考:wikipedia/おもちゃの学校]

◆おすすめボードゲーム(カードゲーム)

◇キングドミノ……2~4人。対象年齢 8歳から。プレイ時間 約15分。

「キングドミノ」は、「好きな土地タイルを配置して、自分だけの王国を作り上げる」ボードゲーム。ドミノ倒しの別ルールの遊び方に近い。

◦セット内容:駒4個 / 城・スタートタイルタイル4セット / 土地タイル 48枚 / 取扱説明書 1部

  • 土地タイル:1×2マスの長方形で、森林、草原、麦畑など6種類の土地が描かれている。また、裏面には(1から48の)数字が書かれている。この数字が大きいほど得点しやすい。なお、王冠マークがあるものは得点に関係し、数字が大きいタイルほど王冠マークの数が増える。

〈事前準備〉

① 「スタートタイル」の上に城を組み立てて置く。

② 山札からプレイ人数分の「土地タイル」を場にだして、数字の小さいものから順に並べる。並べたら裏返して地形の描かれた面を表にする。

③ 最初のプレイヤーは、欲しい地形タイルの上に〈自分の駒〉を置く。次の人も同じように、残っている土地タイルに駒を置いていく。最後の人は余った土地タイルに自分の駒を置く。

④ 山札から新たに土地タイルをめくって、先ほどの土地タイルの隣に置いていく。同様に、置くときは、先に数字を確認して小さい順に並べてから、土地の描かれている面を表にする。

〈ルール〉

① 自分の城には5×5マスまで、どんな地形でもつなげることができる。

② 6マス以上になると、つなげないタイルを取ってしまった時には捨てなくてはならない。
③ 普通のタイル同士をつなげるときには、どこか1つ同じ地形の辺が接するように並べる。

④ 直前に選んだタイルの数字が小さい人から順にプレイする。つまり、直前で、価値の高い〈数字の大きなタイル〉を選んだら、次のラウンドの選択順が遅くなってしまう。逆に、直前に価値の低い〈数字の小さなタイル〉しか取れなかった人は、次のラウンドでは先に選べるので、価値の高いタイルを取りにいくことができる。

⑤ 5×5であれば、城が中央でなくてもOK。

〈遊び方〉

① 自分の手番では「➊タイルの配置」「❷新たなタイルを選ぶ」を行う。

② 終わったら、次の人に移ります。

③ ①~②を繰り返して全員が12枚のタイルを取ったら王国づくりは終了。

④ 得点を計算して、順位を競う。

〈得点計算のルール〉

・〈同じ土地タイルが繋がっている数〉×〈その土地の王冠マークの数〉

・王冠タイルが孤立していても「王冠の数×1」の得点となる。

・地形がつながっていても、王冠がなければ0点。

・計算結果を合計したものが総得点となり、一番多いプレイヤーが優勝する。

〈ポイント〉

・キングドミノの得点には、「土地タイルの繋がり」と「王冠マーク」が重要!

・タイル選びの際には他のプレイヤーの国も確認しよう。自分の得点を追求しつつ、他人に取られせたらまずいタイルを察することも勝敗のカギとなる。

[参考:さいころテーブル/ぼくボド]

◆おすすめのぬりえ

「大人のぬりえ」……「11月 紅葉と秋の山野草」

精神科医が監修 ぬり絵に集中して頭も心もリラックス 四季折々の美しい花々、日本の懐かしい風景に癒される!前向きになれるアドバイス付き! ・心を軽くする One Point ‶やると決めたら、思い切りよく″

 [心が落ち着く 癒しのぬり絵 日本の風景と花々]

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