節分って、1年に何回あるの?

(だい) (かん):令和6(2024)年 1月20日

冷ゆることの至りて甚だしきときなればなり [暦便覧]

大寒(だいかん)の気候は?

・一年で一番寒さの厳しく寒稽古など、耐寒のための行事が行われる。寒の内(小寒から立春の前)に汲んだ水は雑菌が少なく体に良く、寒の水で作られた味噌・醤油・酒は腐らないと言われ、寒気を利用した食べ物(凍り豆腐・寒天・酒・味噌など)を仕込む時期。日が次第に長くなり春へと向かう。

大寒(だいかん)の動植物・自然現象などは?

・福寿草……旧暦の正月(新暦2月前後)のころに咲くことから、「元日(がんじつ)(そう)」「(つい)(たち)(そう)」とも呼ばれる。早春の野に光るように咲く金色の花は、その名の通り福を呼びこむよう。昔は、正月の床飾りに用いられていた。花言葉は、幸せを招く、永久の幸福。

・渡り鳥……冬になると渡り鳥が日本にやってきて季節を知らせてくれる。多くの地域で見られるのはマガモ。冬の間はつがいで行動する。北海道や本州で見られるオオハクチョウは、暖かい季節はシベリアやオホーツク海沿岸で過ごす。鹿児島県出水(いずみ)市ではマナヅルも見られる。

・三寒四温……3日寒い日が続くと、その後には4日程暖かい日がある。大寒とはいえ、寒暖を繰り返しながらだんだん春になっていく事が感じられる言葉。

大寒(だいかん)の食べ物は?

・ふきのとう……雪解けを待たずに顔を出すことから「春の使者」「(かん)(とう)()」とも呼ばれる。ふきは花と葉が別々の茎になっていて、先に花茎を伸ばして花を咲かせ、その後に葉が伸びてくる。ふきのとうは花茎のことで、食用になるのは若い(つぼみ)。独特の香りとほろ苦さで、春の気配をいち早く感じられる。

・小松菜……旬は12月から3月。寒さに強く、霜をうけるほどに甘みが増し、葉がやわらかくおいしくなるという不思議な生命力の冬野菜。鉄分やカルシウム、ビタミンA、Cなどが豊富なのもうれしい。

・みずな……京都では水と土だけで育てたことから、(みず)()という。他の地方では京菜とも呼ばれる。旬は12月から3月。ピリリときいた苦みが特徴で、β-カロテン、ビタミンB、C、Eなどがたっぷり含まれている。

金柑(きんかん)……いちばん小さなミカン科の果実。名前の意味は金色の密柑。旬は12月から2月。皮にビタミンCが豊富なので、皮ごと砂糖漬けにすれば、せき止めにも。甘露煮は、正月のおせち料理にもされる。

・赤貝……赤いほど高値がつく赤貝。かつては東京湾でとれる江戸前のものが最高級とされていたそう。貝ならではの磯の香りと、しっかりした旨味が赤貝の持ち味。旬は12月から3月。

・わかさぎ……厚く氷が張った湖などでは、このころ冬の風物詩、わかさぎの穴釣りが解禁される。わかさぎは、カルシウムがとても豊富な魚で、丸ごと食べられるのが醍醐味。素焼きにしてもおいしく、天ぷらにするとじんわりと身の旨味を味わえる。痛みが早いので、目が澄んでいて体が銀色に光っている新鮮な物を選ぶのがよい。

恵方巻(えほうまき)……節分の夜、恵方(えほう)(その年の福徳を司る「(とし)(とく)(じん)」年神さまのいる方角)に向かって事を行えば吉とされている。太巻きを願い事を念じながら(縁を切らないように一本丸ごと)無言で食べる。七福神にちなんで、縁起を担ぎ、かんぴょう、きゅうり、しいたけ、出し巻き、うなぎ、でんぶなどの7種の具を入れて巻くのも良い。

◇季節のことば [茶道手帳 令和5年版]

高砂(たかさご)   玉串(たまぐし)   千年(せんねん)(みどり)   ()(ほう)(まいり)   松竹梅(しょうちくばい)   雪間(ゆきまの)(くさ)   (ゆき)(うさぎ)   (むつの)(はな)   (もゆる)(はる)

◇季節を感じてみよう

・初地蔵……お地蔵さまの縁日は、毎月24日その年の初めの縁日にあたる1月24日は、初地蔵と呼ばれる。巣鴨のとげぬき地蔵は、参拝に人出でにぎわう。

・節分……節分は春夏秋冬それぞれが始まる日の前日のことをいう。かつて、冬から春になる時期を一年の境目として「立春」は新年を迎えるのとおなじくらい大事な日と考えられていたので、その前日のみを得に重要視し「節分」といえば、立春の前日と認識されるようになった。

・豆まき……季節の変わり目には悪魔が出てくると言われ、古来より日本では穀物には「邪気を祓う力がある」とされ、鬼や魔物を追い払うために「鬼は外、福は内」のかけ声で(大豆で)豆まきをするならわしがはじまったとか。(まめ)魔目(まめ)(鬼の目)=魔滅(まめ)(魔物を滅する)の語呂合わせもあったようだ。また、「豆を炒る」=「魔目を射る」、そして、まいた豆から芽が出るのは縁起が悪いことからも、炒り豆が使われたそう。ただ、雪の多い地域では落花生をまく地域もある。なお、豆まき後は数え歳分(地域によっては歳よりひとつ多い数)の福豆を食べると健康になると伝えられている。豆まきと共に、戸口にイワシの頭を刺したひいらぎの枝を立てるとひいらぎのトゲが鬼の目を刺し、イワシの悪臭で追い払うおまじないとされていた。(「(いわし)(あたま)信心(しんじん)から」ということわざの由来)

[参考:旬のカレンダー/日本の七十二候を楽しむ/絵で楽しむ日本人として知っておきたい二十四節気と七十二候/日本のしきたり和のこころ]

★ 児童厚生員 はがてぃ のおすすめあそび♪【季節感のないものもあるよ】★

◆おすすめのあそび

◇「ヌメロン」

ヌメロンのルールはとても単純。お互いが0~9の中から3桁の数字を作成し、相手の3桁の数と並びを言い当てた方が勝つというもの。その単純さとその裏にある奥深さがあるゲーム。相手からの「その数は入っています」「入っていないです」などという意味のヒントをもとに、相手の数字を推測するのだが、ヒントとなるのはそればかりではなく、相手の表情や何気ない会話の中から数字を見出すこともある。

〈ルール〉

ヌメロンの基本ルール

① お互いのプレイヤーが、0から9までの数字で書かれたカードの中から3つを選び、3桁の数字を作る。
※117、252など同じ数字は2度にわたって使うことはできない。

② 先攻のプレイヤーが、まず相手の3桁の数字を推測して発表する。(コール)

③ コールされたプレイヤーは、相手がコールした3桁の数字と自分が作成した3桁の数字を見比べて、コールされた数字の有無や3桁の数字の場所などについての情報を相手に教える。(ジャッジ)

〈ポイント〉

・数字と桁どちらも合っている場合には「EAT(イート)」と言い、数字は合っているが場所が違う場合には「BITE(バイト)」と言う。

・例えば、自分で作った番号が【1・2・3】で、相手から【1・3・9】とコールされた場合、『1』は数字も場所も合っていて、『3』は数字は合っているが位置違い、『9』については数字も場所も合っていない(使われていない)ことから、【1EAT-1BITE】という。

・3桁の数字を適当に2セット作って、上記のように【●EAT-●BITE】になるのかをシミュレーションしてみよう。急いでジャッジする必要はないが、何度かやってみるとコツが掴めてジャッジ間違いも無くなってくる。

④ 以上のように、コールとジャッジを交互に繰り返して、早く相手の3桁の数字を言い当てることができたプレイヤーが勝者となる。

[参考:ヌメロンのさるでもわかるルール説明 ブログ]

◆おすすめボードゲーム(カードゲーム)

◇「ベストフレンドS」

毎回1人が出題者となり、「マイベストな旅行先」などのお題を発して他全員から「いちばん喜ばれるはず」と提出された回答群を吟味して評価する、盛り上がりながらお互いを分かり合えるカードゲームです。

〈遊び方〉

① 出題者は、質問カードの山札から1枚引いて、書かれている質問を発表する。

を予想して、回答ボードに書き込む。

③ 出題者は全員の回答ボードを裏向きにして集め、自分にとっての一番の回答を発表する。選ばれたプレーヤーは、ごほうびとして出題カードをもらう。

④ 次のプレーヤーが出題者になって、ゲームを続ける。出題者が2周したらゲーム終了で、集めた出題カードが多い人が勝者。

〈おすすめポイント〉

・リアルに一番の回答を書いてもいいが、同じ答えを書く人がいた場合、失格となる。出題者のことを知っているほど、そこが難しくて面白い。

・初対面のメンバーよりも、よく知っているメンバーの方が盛り上がる。メンバーの意外な一面を知れることも。

・出題者も、意外な回答を見て、知らなかった自分に出会えるかも?

・ルールは簡単なので、ボードゲーム初心者でも楽しめる。

[参考:すごろくや/百町森]

◆おすすめのぬりえ

「大人のぬりえ」……1月「冬を鮮やかに」ヤブツバキ

ぬり絵の効果は無限大!脳と自立神経に働きかけ、ストレス解消にもおすすめ。

[脳が若返る、自律神経が整う、心が癒される12カ月の花々のぬり絵]

[はがてぃの作品を紹介!] ~色鉛筆~

◆『あとがき』

ご縁がありましてこの1年間、「はがてぃの季節ごと」を書かせていただきました。

最後まで、お付き合いいただきました皆さま、途中から或いは今回はじめて読んでくださいました方、誠にありがとうございます。様々な書物やHPなどを参考にしてまとめた記事は、私自身の学びとなりました。

折角、四季のある日本に生まれ育ったからには、その刹那に移り変わる植物や気象状況など、旬の食材や季節や時期を味わえる行事など、五感を通して体感しながら日々の生活を送れたら、毎日が充実したものとなるのだなぁと実感しました。

また、古くから日本に伝わる遊びを中心に「おすすめのあそび」をご紹介しました。子どもは遊びからたくさんのことを学びます。昨今は電子ゲームが流行し「e-スポーツ」も競技化され人気になっています。また、高額な価格のカードで競技するカードバトルもとても魅力的です。ただ、電力がなくても少額なお小遣いで購入できるものでも、工夫次第で様々にルールを変えて、みんなで楽しめるおもちゃやボードゲームがあることも知って貰いたかったのです。その上で、何を選んで遊ぶのが良いのかを考えてほしいと思っています。

保育園・学童クラブ・児童館などを経験した者としては、いずれ社会の一員となる子どもたちには、集団で駆け回ってあそぶ様々な「鬼ごっこ」や「ドッチボール」などで、幼いころからコミュニケーションを育む遊びを経験して成長して貰いたいと望んでいます。

自分と異なる性や年齢、体格などの人と接するときの違いを、実際に経験することで、肌で感じて接し方やトラブルの対処法を学び、気づいていけるようになるでしょう。そして、様々な経験を通して、自分の居心地が良い人・物・事に出会えると思います。そういう中でも悩むこともあるでしょう。そんな困った時は相談できる誰かが必ずいるので、話しをできる相手を見つけ出してもらいたいです。どうしても、見つからない場合は、私のことを思い出していただければ幸いです。

今年は、元日から心を揺さぶる出来事が多々ありました。ここ数年の感染症も収束に向かいつつありますが、世界的な紛争の終息も願っています。

「はがてぃ」  こと  はが まきこ