『清明祭って、どんなお祭り?』
清 明:令和5(2023)年 4月5日
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也 [暦便覧]
◇清明の気候は?
「清明」は「清浄明潔」の略。空は晴れ渡り、地上には草木が芽吹き百花も咲き競う季節。すべてが明るく清らかで、生き生きとしてすがすがしく感じられる頃。
◇清明祭って、どんなお祭り?
「清明祭(シーミー)」は沖縄で大切にされている先祖供養の一大行事で、親族がお墓の前に集まり、レジャーシートを敷きごちそうを広げて親睦を深めるピクニックのようなものだという。お墓は何となく怖いイメージが強いかもしれませんが、沖縄のお墓は先祖崇拝がしっかりと根付いているからか、“神聖な場所”という印象のようだ。
「清明祭」の由来は、もともと中国由来の儀礼で、琉球王国の正史として編纂された歴史書「球陽」によると、その起源は1768年といわれる。この年に当時の国王が玉陵(たまうどぅん)で祖先の霊を祀るよう定めたとされ、以降、王家に近い貴族、士族層を中心に普及してきた。
[参考:orionbeer]
◇花祭り
旧暦の4月8日はお釈迦様が生まれた日で、灌仏会が行われてきた。花の咲きにぎわう季節なので、誕生を祝う降誕会がお花祭りに名付けられて広まった。お釈迦様が生まれたとき、空から甘露の雨が降ったという言い伝えがあることから、さまざまな草花で花御堂をつくり、浴仏盆に誕生仏を置いて、その上へ甘茶を注いでお祝いする。花祭りの甘茶をいただくと丈夫になれると言われている。また、この甘茶で墨をすり、「千早振る卯月八日は吉日よ、神さげ虫を成敗ぞする」と書いて戸口に逆さに貼ると虫封じになるという風習もあるとか。
[参考:日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―]
◇十三詣り
智恵の仏様でもある虚空蔵菩薩に旧暦の3月13日に、数え年十三歳でお参りをする「智恵もらい」とも呼ばれる行事。現在は新暦の4月13日を中心に、その前後の一カ月の間に厄を祓い、知恵と福徳を授けていただくために行われている。七五三は関東地方では盛んだが、関西ではこの十三詣りが盛んだ。
[参考:日本のしきたり和のこころ ―歳時記に込められた知恵とたしなみ―]
◇清明の食べ物は?
・ほたるいか……全長10㎝未満。胴部分の皮膚、目、腕の3か所に発光器があり、身を守るため、海の中でほたるのように光を放つことから名づけられた。甘辛のたれで3分ほど煮たものは、ごはんの御供に最適。
・新じゃがいも……薄皮ごと食べられる新じゃがいもは、皮を手でこするといい香りが感じられる。秋冬のじゃがいもと比べ、貯蔵期間が短くビタミンCが豊富。この時期、積極的に食べたい野菜だ、皮ごとさっと炒めたり、せん切りにして熱湯で1分ほどゆでてシャキシャキサラダにすれば、皮むきも省けて一石二鳥。
[参考:旬のカレンダー 旬の暮らしをたのしむ会]
◇清明の植物・鳥・自然現象などは?
・たんぽぽ……春の道ばたや公園でよく見かける身近な花。花が咲いた後、種をつけた綿毛が現れ、風にのって飛んでいく。「セイヨウタンポポ」は夏になってもよく目にする。
・つばめ……冬を東南アジアで過ごしたつばめは、数千キロを越えて日本に渡ってくる。つばめは米などの作物を荒らさず、害虫だけを食べてくれる益鳥として親しまれてきた。そのためか、人家の軒下などを好んで巣をつくり、「つばめが巣をかけると、その家に幸せが訪れる」という言い伝えもある。親鳥がひらりと巣に帰っては、ひなに餌をあげ、またたくまに飛び去る。
・いろんな虹……虹は空の水滴が反射してできるもの。光が2回反射すると虹が2本になる。内側の虹は主虹、外側の虹は副虹。また、霧の中にかかる白い虹を白虹、月明かりに浮かぶ淡い虹を月虹という。
◇季節のことば [茶道手帳 令和5年]
芽柳 若竹 花霞 花衣 花筏 遅桜 運錦 夜桜 朧月夜 花冷
◇季節を感じてみよう
・さまざまな草花を愛でてみよう
ソメイヨシノの薄ピンク色は青空や夜桜にも(ライトアップでなお)映える。桜は満開を過ぎてもはらはらと花びらが舞う光景も美しいと感じる。そして、日本列島では北上するとまだまだ桜は楽しめる。私はGWに青森へ旅行した際、弘前公園で舞い散る桜の下を散策した時の高揚感を覚えている。弘前城のお堀に花びらが敷き詰められて、日差しも眩しく桜色の道のように見えて、誰も通っていないその道を踏みしめたいという衝動にかられたことを思い出す。おてんば娘ぶりを発揮(その道へジャンプ)して池ポチャ(堀ポチャ)しなかったことは幸いだった。
ほかにも、色とりどりの草花を愛でながら、ピクニックシートを敷いて「花より団子」となるかもしれませんが、お花見をするのも良いかもしれない。
・緑茶を味わって飲んでみよう
明前茶(めいぜんちゃ)とは清明節(3月下旬から4月上旬)以前に摘まれる新鮮みあふれる新芽の茶葉を用いて作った緑茶。その年の初めての明前茶は甘み、香り共に新茶ならではの良さを持っており、茶葉はまるで碧玉のような緑色を帯び、やわらかい甘味と龍井茶ならではの豆のような香りが特徴的。
釜に押しつけるように炒り乾燥させて独特の扁平な形に仕上げている。
雨前茶(うぜんちゃ)とは穀雨節(4月20日頃)の前に摘まれる新芽で作られた緑茶。
明前茶に比べると茶葉が成長して養分を蓄えた茶葉は本来の持ち味を含んでいるため、旨味はもちろんのこと、香りの鋭さ、味わいの力強さを持っている。
※明前茶ほど中国国内での価格が高騰していないところも魅力の一つ。
[参考:MEIZAN TEA]
★ 児童厚生員 はがてぃ のおすすめあそび♪ 【季節感のないものもあるよ】★
◇おすすめボードゲーム(カードゲーム)
「オセロ」
・オセロの歴史は?
第2次世界大戦の終戦直後、茨城県の高校生が友だちと遊ぶためのゲームはほとんどなくて、囲碁の黒と白の石を使って、相手の石をはさんだら取るというゲームを発案し、オセロの原型が生まれた。その後、オセロの石は牛乳ビンのふたを用いて作られたことから、そのサイズは今でも牛乳ビンのふたと同じサイズなのだ。
・名前の由来は?
オセロという名前は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「オセロ」が由来。黒人の将軍・オセロと白人の妻・デズデモーナを中心に、敵味方がめまぐるしく寝返るというストーリーに、黒白の石がひっくり返りながら形勢が次々変わっていくゲーム性をなぞらえて命名された。緑の盤面は、戯曲「オセロ」の戦いの舞台、緑の平原をイメージしてつくられたと言われている。
・オセロの6つの基本ルール
① 最初に置く4つの石は、自分から見て、右上が●黒の石。
② 先攻(先に打つ人)は、●黒の石。
③ 縦、横、ナナメはさんだら全部返せる。返し忘れに気を付けて!
④ パスは、置くところがない時しかできない。
⑤ 石を数える時は、石を動かさないで数えること。
⑥ 石が多い方が勝ち!
[参考:水戸市HP]
「ニックネーム」
・どうしてニックネームができたの?
女子中学生が学校の友達のことを想って考えた、初対面の人とこそ一緒に遊びたいカードゲーム。ルールに従い相手の名前を呼んでカードを集めることで、楽しみながら相手との距離を縮めることができるはず。遠慮せず、ためらわず、ニックネームで呼びかけてみよう!新学期におすすめのゲーム。
・ゲームの目的
同じグループの「もちものカード」を4枚揃えていくゲーム。自分の欲しいカードを持っていそうな人を指名して、言い当てることができれば、その「もちものカード」が貰える。いちばん多くのニックネームグループ(同じニックネームの「もちものカード」のセット4枚)を揃えた人の勝ち。
・ゲームの進め方
① プレイ人数に応じて必要な枚数の「ニックネームカード」を場に絵柄が見えるように並べる。その「ニックネームグループ」のカードを準備する。
② 全員に手札として8枚ずつ配る。
③ 一番年上の人から始め、時計回りで進める。
④ 手番の人は、手札の中にあるニックネームグループの中で足りない「もちものカード」を、持っていそうな人に1枚だけおねだりできる。おねだりする際は、カードの上部にかかれている呼び方のルールに沿って相手を呼ばないといけない。《おねだりできるのは手元にあるニックネームグループの中でたりないものだけ》
⑤ おねだりされた人は、手持ちにそのカードがあれば必ず渡さないといけない。手番の人はおねだりに失敗しない限りそのまま連続しておねだりを続けられる。(おねだりの相手をかえてもOK)
⑥ おねだりされた人は、手持ちにそのカードがなければ持っていないことを伝える。その場合、おねだり失敗となり、次の人に手番が移る。
⑦ 「ニックネームグループ」が揃えばその場で宣言し、場に置かれている同じグループの「ニックネームカード」をもらいそのグループの「もちものカード」と合わせて自分の前に出して置く。
⑧ 「もちものカード」が全て揃ったり、取られたりして手札がなくなった人はゲームから抜ける。まだ他の人の手札が残っている場合は、そのまま抜けた人を飛ばして手番を進める。全員の手札が無くなればゲーム終了。終了した時点で、いちばん多くのグループを揃えた人の勝ちとなる。勝った人には、特典として、集めた「ニックネームカード」の中から1つ選び、遊んだ日が終わるまで、そのニックネームで呼んでもらえる権利が与えられる。
※ ニックネームシリーズ商品として「ニックネームパーティ!」がある。
◇おすすめのぬりえ
「4月 春の土手のたんぽぽ」
精神科医が監修 ぬり絵に集中して頭も心もリラックス
四季折々の美しい花々、日本の懐かしい風景に癒される!前向きになれるアドバイス付き!
・心を軽くするOne Point ‶やると決めたら、思い切りよく″
[はがてぃの作品を紹介!] ~色鉛筆~