『啓蟄(けいちつ)とは?』

『啓蟄(けいちつ)とは?』

啓 蟄:令和5(2023)年 3月6日

陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也 [暦便覧]

◇啓蟄の気候は?

「啓」は「ひらく」、「蟄」は「虫などが土に隠れている様子」で、春の訪れを感じて冬ごもりしていた虫たちが穴を開いて(啓いて)土から出てくる頃。虫以外に、山菜も大地の栄養をたくさん蓄えて顔を出す。本格的な春(春分)を迎える直前の季節。立春を過ぎて初めての雷は、その雷の音に驚いた虫たちが目を覚まし、はい出てくるということで、「虫だしの雷」(春の季語)という。冬の間、害虫から守るために松の幹に巻かれていた(わら)を外す「(こも)はずし」が行われる。

◇啓蟄の食べ物は?

(たけのこ)(わらび)、ぜんまい、たらの芽、菜の花、春菊など

「春の皿には苦みを盛れ」ということわざがあるとおり、春に旬を迎える山菜は苦みのあるものが多くあり、細胞を活性化させる効果があるといわれている。おひたしや胡麻和え、天ぷらにすると美味。

また、春はスタートの季節、これらの山菜を食すことは、寒さを乗り切る為にため込んだ脂肪などの溜まった冬の体から、活動的に動き新陳代謝が活発となる(体内から排出する)ことで、春の体へチェンジする、理にかなっているのだ。

・新たまねぎ……通常の玉ねぎは収穫してから約1ヶ月間、乾燥させるので日持ちがよくなるが、新たまねぎは収穫後すぐに出荷されるのでみずみずしく甘みがあり、生食向き。目にしみる香味成分の硫化アリルは、胃の働きを活発にする。ポリフェノールを多く含むので、血液をさらさらにしてくれる。

・いちご……いちごの赤い部分は果実ではなく花のガクで、小さな粒は種ではなく果実。また、植物の特性の観点からは「野菜」だが、「果物的野菜」とされている。いちごはポリフェノール、ビタミンCと葉酸、食物繊維が豊富。また、調理により失われる「カリウム」が多く含まれるため、生で食べると効率よく摂取できる。カリウムにはナトリウムを排出する働きがあり、利尿作用もあるのでむくみ予防にも効果的。

[参考:日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―]

◇季節のことば [茶道手帳 令和5年版]

春の(よい) ・  羽衣(はごろも) ・ 春雨(はるさめ) ・ (あお)()よし ・ 野遊 ・ 桃源(とうげん) ・ 西王母(せいおうぼ) ・ 摘草 ・ (たが)(そで)

◇季節を感じてみよう

・山菜取り……春の野山へ山菜取りに行くのも楽しいですね。新鮮なものを調理して味わってみよう。

・いちご狩り……いちご狩りでは摘みたてをそのまま食べられるが嬉しい。いちごは摘んだ後も赤くなるが追熟しないので、完熟しているものはその場でいただき、充分熟れている物を買って帰るのがおすすめ。おいしいいちごの見分け方は、ヘタの近くまで赤くハリ・ツヤ・光沢がある、ヘタは濃緑で反り返っていて、粒は凹んでいて赤いものがおいしいとか。私は大好きないちごをおいしく食べるためおなかをすかせて挑み、30分で65個のいちごを食べたことがある。

[参考:旬のカレンダー 旬の暮らしをたのしむ会]

★ 児童厚生員 はがてぃ のおすすめあそび♪ 【季節感のないものもある】★

◇おすすめのあそび

「スポーツスタッキング」

12 個のプラスチック製のカップを、決められた形に積み上げたり崩したりするスポーツで、そのスピードを競う。1985 年ごろ、アメリカの子どもたちが紙コップをピラミッド型に重ねて遊んでいたことから始まり、日本では2005 年ごろから普及し始め、現在では世界54 か国で楽しまれている。

スポーツスタッキングは、「からだ」「こころ」「あたま」の能力開発において、日常生活や他のスポーツでは得難い効果を期待できるほか、各個人が自分のレベルに会わせて競技に参加できるのも魅力。老若男女問わず達成感を味わうことができ、運動に素質がないと感じる人であっても、気軽に挑戦することができる。用意するのはCUP(底に穴があいた)と机だけ、とシンプルなので始めやすい。集中力がアップして脳の活性化にもつながる。

※こちらでは、遊びのきっかけとなるようなものを紹介しているので、詳しく知りたい方は、専門チャンネルでどうぞ!

[一般社団法人WSSA-JAPAN参照]

※『それって!?実際どうなの課』日本テレビ系列で、女優の森川葵さんがプレーして新記録を出していた。

◇おすすめボードゲーム(カードゲーム)

「ブロックス」

遊び方:ボードの上に自分のタイルをできるだけ多く置いていく陣取りゲーム。自分のタイルの(辺どうしが接しないように)角をつなげる形で置いていくというルールが斬新。タイルが置けなくなった段階で、置けなかったタイルのマスが一番少なかったプレイヤーが勝者となる。

・六角形のボードに三角形のタイルを置いていく、「ブロックス トライゴン」がある。

「カタカナーシ」

カタカナ語で表現しているお題を、カタカナ語なしで説明して当ててもらうゲーム。
“カタカナ語一切禁止”で伝わらないもどかしさが面白い、パーティーゲーム!

出題者は、お題カードの言葉を“カタカナ語は一切使わないで”説明し、他の人は、早い者順でお題を当てる。回答権は1人1回。正解したら、出題者と正解者はお題カードをそれぞれ1枚もらい、正解者が次の出題をする。お題カード1枚につき1点となり、先に10点を取った人の勝ち。
「単語だけで」「ラップ風に」などの表現を制限するイベントカードが、ゲームをさらに盛り上げる。

 [「カタカナーシ」で遊んだ様子を「夢みる哲学」で配信済み!]

◇おすすめのぬりえ

「大人のぬりえ」…「啓蟄」                 

ぬり絵を通して日本の四季を深く知る事ができる。心と身体のバランスを整える効果もあり。

1日15分、楽しく自由にぬるとよい。    

 [自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる]

[はがてぃの作品を紹介!] ~色鉛筆~