すだっちです。
言葉の影響力ってすごいんです!
みなさんの子どもの時の「夢」って何ですか?
私の子どもの頃の夢は、ヤマハのエレクトーンの先生になることでした。
先生のことが大好きで、私は密かに先生を観察しモデリングしてました。
そして、先生の素晴らしい言葉の数々にも影響を受けてきました。
今の私へと導いてくれたのかもしれません。
その言葉一つに・・・
「私、エレクトーンの先生になりたいんです」
「先生ってね、ただ楽器が上手に弾けるだけじゃないのよ、先生に必要なのは教養なの」
「教養」という言葉を初めて中学生の時に聞いた衝撃度! 今でもはっきり覚えてます。
「教養」ってなんだろう?
楽器のレッスン以外にも様々なことを経験させてくれました。
クリスマスには、おしゃれ気分で教室近くの当時の喫茶で美味しいケーキと紅茶を頂いたり、
先生の素敵なファッションコーディネート術、音楽の話・・・
社会的なお話や先生の学生時代のお話、そしてちょこっと恋愛話などなど・・・
それから、先生の姿勢の美しさ、いわゆる所作・・・
中学生の私には異次元な大人のステキな世界!背伸びしても届かない憧れの世界。
高校生になっても、私の知らない憧れの世界はずっと続きました。
先生は、たくさんの演奏家の素晴らしいコンサートも連れて行ってくれました。
他にも凄いなーと思ったものの一つに、先生は長く音楽をやってこられてきたのに音大出身ではなかったことです。
私が一番に衝撃的だったのは、そこかもしれません。
音楽講師=音大、ではなかったのです。
ここがポイントで、 ”エレクトーンの先生だからといって音大でなくてはならない”なんてことはないんだ、 ということに気づかせてくれたのです。
その事実は、私の可能性や選択肢を広げてくれるものでした。
先生の経験された言葉がなかったら、あやうく変な思い込みにハマるところでした。
音大に進学できる家庭環境も経済力、実力もなかったので、当然無理だと諦めてましたから。
その後、結局一般企業に就職しましたが、エレクトーンへの夢は捨てきれず35才でエレクトーンの上級グレードに合格。 すべてを投げ打ってチャレンジしました。
(家族の皆さんには、かなりのご迷惑と協力があってこそ・・・汗)
40才でエレクトーンハウスのインストラクターになって、子どもの頃の夢はここで実現化しました。
夢って本当に叶うんだな・・・
今思うと、人を磨くものといえば、技術や知識取集など左脳的意識のベクトルに向きがちだけど、
そのプロセスの中に存在する「人となり」「あり方」「心の豊かさ」=「教養」、
がなによりベースになるのだと実感しています。
色んなことに興味をもって行動し「感じる」といった右脳的体験に身を委ね、世界観を広げる経験。
結果的にそれが程よくあれば、人生の全てをカバーしてくれるような、そんな感じがします。
「教養」の定義、概念は人それぞれですが、この年頃になり私的にはこのように感じます。
この出会い「言葉」がなかったら、私はどのように成長していたのかなぁ?
私の人生に影響を与えてくれたお一人、永井先生に感謝です。
人との出会い「言葉」の影響が、人の人生の方向性を変えることもある。
皆さんは、かつてどのような「言葉」に出会いましたか?
(すだっち)